安養寺(福井市)概要: 相忍山安養寺は福井県福井市足羽1丁目に境内を構えている浄土宗西山禅林寺派の寺院です。安養寺の創建は室町時代の文明5年(1473)、朝倉敏景が一乗谷に建立したのが始まりと伝えられています。安養寺は当時一乗谷で一番格式の高い寺院とされ後の室町幕府将軍足利義昭の御所にもなっています。
天正元年(1573)、朝倉氏が織田信長により滅亡させられると一乗谷も壊滅、安養寺も焼失したと思われます。天正3年(1575)、北の庄城の城主となった柴田勝家により現在地に移され再興、江戸時代に入ると福井藩(藩庁:福井城)の藩主松平家から帰依され寺運が隆盛します。
安養寺の寺宝である絹本著色阿弥陀三尊二十五菩薩来迎図は平安時代末期頃に製作されたもので縦160.0cm、横70cm、明治33年(1900)に国指定重要文化財に指定されています。
安養寺本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行5間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、花頭窓付、堂宇は景観形成上重要な価値があることから福井市都市景観重要建築物に指定されています。山号:相忍山。宗派:浄土宗西山禅林寺派。本尊:阿弥陀如来。
安養寺:上空画像
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