納経所(平泉寺白山神社)概要: 案内板によると「 平安の頃より六十六部としって減罪の経典である法華経を写経して、その1部ずつを日本六十六ヶ所の神社に納めながら諸国を巡礼したが、とくに江戸時代には盛んに行われた。越前での納経所は当社だけである。境内にある結神社の傍らには「天下泰平 日月晴明」「大乗妙典六十六部廻國供養塔」と刻した石碑が今も立っている。」とあります。
西国三十三所観音霊場の巡礼を模したものとも云われていますが、日本全国である66カ国の著名な神社を一社ずつ廻る為、六十六部の方が規模が大きく功徳が得られるとも云われています。江戸時代に入ると盛んになる一方で行楽的な意味合いが強くなったそうです。
北陸地方では若狭国(若狭彦神社:福井県小浜市※若狭国一宮)、越前国(平泉寺白山神社:福井県勝山市平泉町)、加賀国(白山比盗_社:石川県白山市三宮町※加賀国一宮)、能登国(伊須流岐比古神社:石川県鹿島郡中能登町※能登国二宮)、越中国(雄山神社:富山県中新川郡立山町※越中国に三社ある一宮の1つ)、越後国(金峯神社:新潟県長岡市)、佐渡国(蓮華峰寺:新潟県佐渡市)が六十六部に選定されています。参道には破損した数多くの石仏が安置されています。
納経堂:上空画像
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