意足寺(おおい町)概要: 湯谷山意足寺は福井県大飯郡大飯町万願寺に境内を構えている曹洞宗の寺院です。意足寺の創建は平安時代の延暦24年(805)、心安宗隆大居士が開基となり規伯正模禅師勝が開山したのが始まりと伝えられています。
前身である万願寺は24坊を擁する大寺院で寺運も隆盛していましたが戦国時代に兵火により多くの堂宇、記録、寺宝などが焼失し衰退しています。
万治3年(1660)に当時の小浜藩(藩庁:小浜城)の藩主酒井忠勝が再興し当初地である小浜市太良荘長英寺から現在地に境内を移し寺号を意足寺に改めています。
意足寺の本尊である木造千手観音立像は平安時代に製作されたもので像高109.0cm、檜材、一木造、天冠上に10面の化仏、最澄が自刻の伝承、大変貴重な事から昭和25年(1950)に国指定重要文化財に指定されています。
寺宝である紙本墨書 千手千眼陀羅尼経(1巻)は応徳元年(1054)の墨書を持ち千手観音立像の胎内に収められたもので木造千手観音立像の附けたりとして国指定重要文化財に指定されています。
意足寺本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行8間、張間6間半、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、腰壁は下見板張り縦押縁押え。山号:湯谷山。宗派:曹洞宗。本尊:十一面千手観世音菩薩。
意足寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-おおい町教育委員会・おおい町文化財保護委員会他
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