立石岬灯台(敦賀市)概要: 立石岬灯台は福井県敦賀市字立石エリヶ崎(敦賀半島の先端、若狭湾国定公園内)に位置しています。立石岬灯台は明治14年(1881)、洋式灯台としては初めて日本人だけで設計から施工まで行われた灯台です(日本では36番目。日本海側では2番目)。
当初は石油で点灯していましたが大正3年(1914)にガス灯になり、昭和13年(1938)に電灯となりました。昭和35年(1960)以降は自動化によって無人となりましたが、以前は立石岬灯台の近くに官舎が設けられ、職員はそこで寝泊まりしながら灯光の作業が行われていました(現在は無人の為に官舎は撤去)。
光方は単閃白光毎10秒に1閃光、光の強さは26.0万カンデラ、光の届く距離は22.0海里、光の高さは地上から約8m、水面から約122m、円形石造灯塔(花崗岩布積)。立石岬灯台は敦賀市の象徴的な存在で敦賀市の市章のデザインにも採用されています。
立石岬灯台は日本技師による最初期の洋式灯台として貴重で「再現することが容易でないもの」との登録基準を満たしている事から平成29年(2017)に国登録有形文化財に登録されています。立石岬灯台囲障は灯台と同時に建造されたもので、石造、延長104m、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成29年(2017)に国登録有形文化財に登録されています。ふくい歴史百景。第36回みんなの文化財。
立石岬灯台:上空画像
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